投資用語集

逆ハーフタックスプラン

反意語
ハーフタックスプラン
カテゴリ
税務・税金 ,

死亡保険金の受取人を役員・従業員の遺族、満期保険金の受取人を法人とすることで、保険料の1/2が損金算入できるようになるハーフタックスプランとは逆に死亡保険金の受取人を法人、満期保険金の受取人を役員・従業員とする契約形態の養老保険のことで、保険料の半分は被保険者への給与として損金に算入、残り半分は支払保険料として損金処理することで、保険料全額を損金に算入できることとしているが、この経理処理は、そもそもハーフタックスプランを認めた法人税基本通達を、類推・拡大解釈しての保険料処理で、グレーなものである。

また、保険期間が3〜5年の短期の養老保険を、保険契約者が法人、死亡保険金受取人が法人、満期保険金受取人が法人役員の形態で契約し、法人は支払保険料の半分は損金計上して、残りの半額は役員個人への貸付金とし、死亡事故が発生せずに満期が来ると、満期保険金は役員個人に支払われ、役員の一時所得となり、役員個人は会社からの保険料借入金を返済するというスキームが横行したが、法人負担で損金計上された保険料も役員個人の一時所得の計算で控除できたので(一時所得の課税対象額は、[受取保険金額-支払保険料-50万円]×2分の1)、法人税が軽減され、かつ満期保険金を受け取った役員個人の所得税負担もなく資金を法人から個人に資金移転することが租税回避と税務当局に判断されたため、2011年からは、控除できる保険料は給与所得として課税された本人が負担したものに限ると法改正された。

カテゴリー「税務・税金」の他の用語

カテゴリーの用語一覧 >


ページの先頭へ