NDD方式
- 英語
- Non Dealing Desk
- 同意語
- ノン・ディーリング・デスク
- 反意語
- DD方式
FX会社が顧客の注文は個々にインターバンクの参加者である銀行等のリクイディティ・プロバイダへ流し、そこで約定すれば、顧客にそのまま返す方式のことで、このためNDD方式でFX会社が果たす役割は、取引システム等のインフラを提供して取引の仲介するにとどまる。
NDD方式は顧客の注文を全て機械的にリクイディティ・プロバイダへ流すため、取引の途中にディーラーが介在するDD方式と異なり、取引の透明性は高いと言えるが、NDD方式では、リクイディティ・プロバイダが提示したレートがFX会社のシステムを経由して取引画面に表示され、顧客の注文は、個々のリクイディティ・プロバイダへ送られ約定するので、必然的に一定のレイテンシ(遅延時間)が生じ、顧客が画面で見ていたレートと異なるレートで約定するスリッページの可能性があり、スリッページのリスクは顧客自身が全て負うことになる。また、インターバンク市場に出ている分しか取引は成立しないため、DD方式と比べ約定しにくいリスクや、インターバンク市場に出ている注文がそのまま流れてくるためFX取引におけるコストであるスプレッドにばらつきが出て安定しないというリスクもある。