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アスファルト

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土瀝青
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asphalt
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石油製品 ,

原油に含まれる炭化水素類の中で最も重質のもののことで、地表に滲出した原油が長年月のうちに軽質分を失い、風雨にさらされ、酸化されてできた天然アスファルト(natural asphalt)と石油精製によって生産される石油アスファルト(petroleum asphalt)があるが、一般にアスファルトといえば後者の石油アスファルトを指す。

古代から天然のアスファルトが使用されてきた事がわかっており、主に接着剤として使われ、旧約聖書の『創世記』ではバベルの塔の建設にアスファルトが使われていて、日本では縄文時代後期後半から晩期にかけて、天然アスファルトを熱して石鏃や骨銛など漁具の接着、破損した土器や土偶の補修、漆器の下塗りなどに利用され、日本書紀にある「燃ゆる土」が越の国から天智天皇に献上されたとの記録はアスファルトであるとも言われている。

石油アスファルトは、減圧蒸留装置で作られた減圧残油はそのまま使用したストレート・アスファルト(straight asphalt)がアスファルトのほとんどを占め、伸度が大きく、軟化点が低く、粘着力が強いため、主に道路舗装用に使用されるが、ストレート・アスファルトに高温の空気を吹き込み軟化点を高くして耐候性と耐水性を高めたブローン・アスファルト(blown asphalt)は変質・劣化の傾向が少なく、衝撃抵抗、防水性、電気絶縁性が大きいなどの性質から、防水、防湿、保温、保冷、電気絶縁、ゴム混和、アスファルト・ブロック、アスファルト・タイルなどに使用される。

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