投資用語集

ファースター・ペイメント

英語
faster payment
関連語
全銀システム , 日銀ネット
カテゴリ
経済 ,

24時間365日即時決済できるサービスのことで、英国で2008年に導入されて以降、2014年にシンガポールで導入され、2016年からオーストラリアが導入される予定である。なお英国のファースター・ペイメントでの決済には上限があり、法人同士の大規模な決済には事実上利用できない。

ファースター・ペイメント導入により企業は資金を効率よく活用できるようになり、無駄なコストがなくなるといったメリットがあるが、どこまで利用者の利便性の向上や経済の活性化につながるのか不透明な面もあるため、システム対応を求められる金融機関等には、反対の声もある。

日本では現在全銀システムにおいて、平日の8時30分?15時30分までの7時間の即時決済に対応し、それ以降は大量のデータを一定期間ためて、まとめて処理する仕組み(バッチ処理)になっているが、2019年に更新予定の次期システムにおいてファースター・ペイメントに対応することが検討されている。全銀システムの決済データを受け継いで、銀行間決済の最終処理を行う日銀ネットは、すでに実質24時間稼働する態勢になっているため、全銀システムを24時間決済できるように改良すれば、ファースター・ペイメントを提供するインフラは出来るが、全銀システムに接続する個別銀行のシステム対応も必要なため、収益力が落ちている地域金融機関の対応できるか懸念されている。

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