ジニ係数
- 英語
- Gini coefficient
イタリアの統計学者コッラド・ジニが、事象の集中度合いを把握するために用いられるローレンツ曲線を基に考案した社会の所得分配の不平等さを測る指標のことで、係数の範囲は0から1で、係数の値が0に近いほど格差が少ない状態（0ならば皆同じ所得を得ている状態）で、1に近いほど格差が大きい状態（1ならば一人が全所得を独占している状態）であることを意味し、0.4を超えると社会騒乱が多発するといわれる。
日本の代表的なジニ係数の統計には、厚生労働省が実施している所得再分配調査や、総務省の家計調査や全国消費実態調査等があり、家計調査や全国消費実態調査は、階層ごとの平均値を使ってジニ係数の近似値を求めているため、これを擬ジニ係数と呼ぶことがある。
