公民連携
- 英語
- public private partnership
- 同意語
- PPP , 官民パートナーシップ , 官民連携 , パブリック・プライベート・パートナーシップ
- 関連語
- PFI、第三セクター , 市場化テスト
1990年代にイギリスで始まった民間資金を活用した社会資本整備(PFI)を発展させた行政と民間が協力して公共サービスを効率的に運営する概念のことで、行政が計画をつくったうえで実施する民間企業を募集するPFIに対し、PPPでは企画・計画段階から民間企業が加わり、民間の独自ノウハウを活用してより効率的な運営を目指すという特徴があり、厳しい財政状況のなかで民間資金の活用を拡大する狙いもある。
国際的な行政効率化の流れに沿い、欧州諸国を中心に病院、刑務所、水道、鉄道事業等のインフラ整備に積極的にPPP方式を取り入れていて、日本では2003年のPFI法改正で民間委託できる事業範囲が広がり、PPPが普及した。
PFIやPPP以前にも官民共同出資で運営主体をつくる第三セクター方式による共同事業はあったが、第三セクター方式では官民の責任分担が曖昧で税金の無駄使いになることも多かったが、PFIやPPPでは事前にリスク分担も決めておくため、官民のもたれあいが起きにくいといったメリットもある。
また海外では、PFIや市場化テスト、民間委託などを包括した概念としてPPPが使われることもある。