投資用語集

長短金利操作付き量的・質的金融緩和

英語
Quantitative and Qualitative Monetary Easing with Yield Curve Control
関連語
金融政策決定会合 , 量的・質的金融緩和 , マイナス金利 , イールドカーブコントロール , オーバーシュート型コミットメント
カテゴリ
経済・金融政策 ,

日本銀行が2016年9月21日の金融政策決定会合において、これまでの金融緩和策を総括的に検証した上で導入を決定した、新たな金融政策の枠組みのこと。

総括的な検証において、2013年4月からの量的・質的金融緩和、2016年1月からのマイナス金利付き量的・質的金融緩和について、一定の効果を発揮したが、原油価格下落、消費増税後の消費停滞、新興国経済の減速、国際金融市場の不安定化等の外部要因により、「2年で物価上昇率2%」という目標は達成できなかったと評価する一方で、日銀保有国債が総発行残高の3分の1超に達し、今後の国債購入の限界が懸念される点、マイナス金利導入によって金融機関の収益悪化や生保・年金の運用難といった弊害がみられるといった金融緩和の副作用についても検証された。

その結果、金融市場調節の操作目標をマネタリーベースから長期と短期の金利操作(イールドカーブコントロール)へ変更するとともに、日本銀行が、物価上昇率が安定的に2%を超えるまで金融緩和をやめないと約束するオーバーシュート型コミットメントを採用した。

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