投資用語集

ESG投資

英語
ESG Investment
関連語
社会的責任投資 , GPIF , スチュワードシップ・コード , コーポレートガバナンス・コード
カテゴリ
投資戦略 , E

環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点を考慮した投資手法のことで、社会的責任投資(SRI)と似た概念であるが、最近ではESG投資のほうがより使われる傾向にある。

SRIがよく使われていた時には、社会や環境を意識した投資は財務リターンが低く、有効な投資手法ではないと見られることが一般的であったため、SRIには否定的な見方も多かったが、社会や環境を意識した投資は、同時に財務リターンも高く、市場リスクが小さいという実証研究から次々と発表されるようになり、さらに国連環境計画(UNEP)と国連グローバル・コンパクト(UNGC)がESG投資を推進していくことを誓う内容の国連責任投資原則(UNPRI)を推進し、世界1,500機関以上のファンドや運用会社等が署名することで、ESG投資は特殊な投資手法から、一般的な投資手法へと変貌を遂げようとしている。現在、全世界の資産運用残高のうち約3割がESG 要素を考慮しているといわれており、特に欧州では約6割を占めている。

日本では、世界最大の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も2015年9月にUNPRIに署名をしていて、2014年2月に金融庁が発表した「日本版スチュワードシップ・コード」、2015年6月に金融庁と東京証券取引所が発表した「コーポレートガバナンス・コード」は、ともにESG投資の概念を推進する内容となっている等、ESG投資を後押しする環境が整えられている。

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