投資用語集

NMSプラン

英語
National Market System Plan
関連語
全米市場システム , ITSプラン
カテゴリ
取引 , N

全米市場システム(NSM)の枠組みの下、各取引所における気配情報と約定情報を集約・処理して、一元的に配信するための仕組みのことで、プラン・プロセッサー(PlanProcessor)と呼ばれる相場情報の処理業務を行う業者(取引所等の自主規制機関(SRO)、SIP(Securities Information Processor)と呼ばれる情報処理ベンダーだけが担うことができる。)が運用している。

現在、米国市場では、「テープA銘柄(NYSE上場銘柄)」及び「テープB銘柄(NYSEアーカ上場銘柄)」の相場情報を取り扱う「CTA/CQプラン」と、「テープC銘柄(NASDAQ上場銘柄)」の相場情報を取り扱う「UTPプラン(UTP/SIPプラン)」の2つのNMSプランが稼働していて、CTA/CQプランのプラン・プロセッサーは、NYSEの子会社であるSIAC(Securities Industry Automation Corporation)、UTPプランのプラン・プロセッサーはNASDAQ自身が担っている。

NMSプランにより、全米取引所の相場情報が集約・処理され、一元的に配信されることとなったが、証券市場のテクノロジーの進展により相場情報が増加する中、プラン・プロセッサーにおける相場情報の集約・処理・配信まに遅延が生じるようになり、適切な取引機会を逃しているとの批判が高まった。それを受けて、スピードを重要視する投資家に対して各取引所がNMSプランとは別枠で取引所独自の直結データ・サービスを有料で提供するようになり、相場情報配信ルートの2系統化が起きるようになっている。

カテゴリー「取引」の他の用語

カテゴリーの用語一覧 >


ページの先頭へ