投資用語集

RFS

日本語
再生可能燃料基準
英語
Renewable Fuel Standard
関連語
MTBE , EISA
カテゴリ
ガソリン , R

2005年に成立したエネルギー政策法の中で設けられた一定割合の再生可能燃料の混合を義務付ける基準のことで、大気汚染対策としてオクタン価向上剤としてバイオエタノールとともにガソリンに添加されていたMTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)が、地下水汚染問題から主要州において使用禁止となり、バイオエタノールが唯一の添加剤となったために、バイオエタノールの増産が必要不可欠となったために、バイオエタノールの生産拡大を政策面から支援するために設けられた。

エネルギー政策法においてはバイオエタノールの使用義務量が、2012年に75億ガロン(2006年は40億ガロン)まで拡大するように設定され、2007年に成立したエネルギー自立・安全保障法(EISA)の中で、トウモロコシを原料とする伝統的バイオ燃料とセルロース系バイオエタノールやバイオディーゼル等の先進的バイオ燃料に区分分けされ、使用義務量が2022年には360億ガロンまで拡大(伝統的バイオエタノールの2015年以降の義務量を150億ガロンに固定化し、先進的バイオ燃料の義務量については漸次増加したうえで、2022年には210 億ガロンまで拡大)することが定められた。

しかしRFSには、バイオエタノール価格はガソリンとバイオエタノールの連動性が強く、原油及びガソリン価格の変動にバイオエタノールの価格も影響を受けるが、バイオエタノール生産価格はトウモロコシの価格の影響を強く受けるため、トウモロコシ価格とバイオエタノール価格の変動の相関が崩れると、生産企業の業績の変動が大きくなり経営が安定しにくく、バイオエタノールの継続的な生産・販売にとってリスク要因となっているという問題や、アメリカ国内では、ガソリン消費が伸び悩むと、使用義務量履行のためにバイオエタノール混合比率を上げざるを得ないが、通常のガソリン車の場合のバイオエタノールの混合比率の上限は10%(E10)とされているために、使用義務量履行が困難になる「ブレンドの壁」の問題が指摘されている。

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