投資用語集

見えざる手

英語
invisible hand
関連語
アダム・スミス
カテゴリ
経済学 ,

アダム・スミスの『国富論』の第4編第2章に現れる言葉のことで、市場経済において各個人が自己の利益を追求すれば、一見、社会に対しては何の利益ももたらさないように見えるが、結果として社会全体において適切な資源配分が達成されるとする考え方で、アダム・スミスは、価格メカニズムの働きにより、需要と供給のバランスは自然に調節されると考えた。。

『国富論』には1度しか出てこない言葉であるが、多くの経済議論に用いられ非常に有名となっている。

人は自分自身の安全と利益だけを求めようとする。この利益は、例えば「莫大な利益を生み出し得る品物を生産する」といった形で事業を運営することにより、得られるものである。そして人がこのような行動を意図するのは、他の多くの事例同様、人が全く意図していなかった目的を達成させようとする見えざる手によって導かれた結果なのである。
...he intends only his own security; and by directing that industry in such a manner as its produce may be of the greatest value, he intends only his own gain; and he is in this, as in many other cases, led by an invisible hand to promote an end which was no part of his intention.

(『国富論』第4編「経済学の諸体系について」第2章)

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