投資用語集

ダークプール

英語
dark pool of liquidity,dark pool
反意語
ライトプール , 又はリットプール
関連語
NMSプラン , 代替取引システム , レギュレーションATS , ECN , デシマライゼーション , レギュレーションNMS , マーケット・インパクト , SEC , フラッシュボーイズ , HFT
カテゴリ
証券市場 ,

「証券会社が投資家から受託した注文を取引所市場に回送(発注)せずに、自己勘定注文と、或いは、顧客注文同士で対当させ、約定させる仕組み」と定義される、主に大手投資銀行が執行サービス向上の一環として運営し、機関投資家に対してサービスを提供していることが主流の私設取引システムのことで、投資家に対して提供している気配情報は世間一般には公表されない(NMSプランを通じて配信される統合気配情報に含まれない)という特徴を持ち、約定情報も事後的にしか把握できない情報の不透明性から「Dark Pool(見えない流動性)」の呼び名が付いた。

ダークプールは法的には代替取引システム(ATS)に分類されていて、情報開示等については、レギュレーションATSに従うものとされている。

またダークプールに対して、取引所やECNのように気配情報が世間一般に公表される市場のことをライトプール(Light Pool)、又はリット・プール(Lit Pool)と呼ぶこともある。

ダークプールの拡大の背景には、2001年にティック・サイズを従来の16分の1ドル単位から100分の1ドル単位(0.01ドル=1セント)に変更したデシマライゼーション(Decimalization)による急激なティックサイズの縮小によって板の流動性が減少し、既存の取引所市場での大口注文の執行が困難になり、マーケット・インパクトを回避するため匿名性を売りとする大口注文に特化したダークプールに流れたことや、2007年10月のレギュレーションNMSの導入による市場間競争が激化する中、各取引所は自市場への流動性喚起のために、メイカー・テイカー手数料(テイカー・フィー)モデルを導入し取引コストが上昇したため、機関投資家が手数料が低廉なダークプールの利用するようになったことがある。

ダークプールは元々は、マーケット・インパクトを回避するために利用される大口注文の執行市場(クロッシング・ネットワーク)という色合いが強かったが、テイカー・フィーを回避するといった目的で、ダークプールの利用が拡大してくるにつれ、ダークプールにおける注文の小口化が進展し、ダークプールの取引のほとんどは、取引所市場と同様、小口注文によって行われていて、その性格は初期とは異なってきている。

ダークプールを含むATSでは売買審査機能のような自主規制機能は有しておらず、その規則改正に当たって証券取引委員会(SEC)の承認を得る必要がなく、そのサービス内容や手数料の詳細を公表することも求められていないため、どのように運営されているのか、基本的に外部者は知ることができないため、フラッシュボーイズ発売以降、HFTとともにダークプールに対する批判も高まりを見せていて、SECがダークプールへの規制強化の導入を検討しているとの観測がある。

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