投資用語集

アメーバ経営

英語
ameba management
関連語
プロフィット・センター
カテゴリ
企業戦略 ,

京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が考案し、自身が自ら創業した京セラ等で採用されている管理会計手法のこと。

企業の人員をミニプロフィット・センター(アメーバ)に組織し、アメーバごとに自主的に改善活動を行い、アメーバごとの目標達成を目指すというものであり、アメーバは各々がプロフィット・センターであるため、部材等のやりとりは社内売上、社内仕入を計上して処理し、社内取引の価格設定は、各アメーバによる価格交渉により決められる。

アメーバはメンバーの数が少なく、成果が数字にすぐに表れるので、社員の経営参画意識を高め、モチベーションを高める効果が期待できることや、採算評価指標が統一されているためアメーバ間の競争を引き出しやすいといったメリットがあるが、アメーバが自らの採算にこだわりすぎると、会社全体よりアメーバだけの利益を追求してしまうセクショナリズムに陥りやすく、適正な採算評価必要な時間当たり採算の公正な計算には手間がかかるといったデメリットがある。

アメーバ経営を採用する企業は稲盛氏の創業した京セラやKDDI、会長として経営再建に携わった日本航空以外でも、稲盛和夫を信奉するベンチャー経営者を擁する企業での導入が目立ち、京セラ子会社のKCCSマネジメントコンサルティングが、企業向けにアメーバ経営導入コンサルティングを行っている。

カテゴリー「企業戦略」の他の用語

カテゴリーの用語一覧 >


ページの先頭へ