投資用語集

ブラジル通貨危機

英語
Brazilian currency crisis
カテゴリ
国際情勢 ,

1997年のアジア通貨危機、1998年のロシア危機によって、経常赤字と財政赤字が拡大しているブラジルから外国資本の流出が発生し、1999年1月にレアルの変動相場制への移行よ余儀なくされた一連の通貨危機のこと。

レアルのドルとのリンクにより通貨の安定を図り、レアル高傾向と輸入自由化・関税引き下げで貿易財の供給増を、高金利で需要を抑制し、インフレを押さえ込んでいる間に、根幹原因の財政改革を実現する、本来は財政改革実現までの短期的な繋ぎの経済政策であるはずの「レアル・プラン」を、財政改善の実効性のないまま4年半もの間続け、その結果、レアルとドルとのリンクによる為替高、高金利の歪みが、レアルの過大評価(切り下げ期待)と財政赤字のますますの拡大(公債金利負担増)を招き、当初はインフレ収束で実質所得増を謳歌した低所得層も、需要抑制策が続き、景気の低迷が失業の増大を招き、貧富の格差が拡大するとともに、通貨のドルとの連動、経常収支の大幅赤字、財政赤字など、アジアやロシアとの共通点が、投機を呼び起こし、通貨危機の原因となった。

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